気付かない恥
「診察に同席して良いですか?」
そう尋ねると看護師は、
「あなたが同席する必要はないですよねぇ」という。
横柄な発言には慣れた様だ。時代に合っているのか時代に遅れているのか。
「僕はケアマネさんからの依頼を受けました。ご家族に伝えられることがあれば聞いてきて欲しいとのことでしたが…看護師さんにそういわれたと伝えればよいですね」
そう言って廊下のイスに戻った。
「〇〇さんが隣で聞いて良いと言っているので診察室に入ってください」
本人さんに確認を取ったのだと思うが状況は簡単に覆った。
「今度は入っていいと言うのですね…」
この無駄なやり取りはなんだったのだろう。発言は看護師の一存か、この救急部はこういうノリなのか。すごい人か、エライ人か、最前線で頑張っている人の特権とか。
ここでの常識は分からないが、とても見にくさが目に心に残った。
急な電話の内容は、透析中に気分が悪くなったお父さんをかかりつけ病院へ送迎し、付添いと診察、伝える内容があれば聞いてくること、ご家族が向かえないので状況に合わさて対応してくれる人、今から対応できる人を探しているという、担当のケアマネージャーさんからだった。至急とのことで予定を変更した。透析の病院へ駆け付け、かかりつけ病院の救急部まで来た。
今回は大事に至ることは無いそうでほっとした。
そのことをケアマネージャーさんに報告しお父さんを自宅まで送り届けて終了とした。
ケアマネージャーさんからは急遽の対応に大きな感謝を頂いた。
透析病院の看護師さんや事務の方も万全を期してお父さんと接し僕に引き継いでくれた。
この立派な病院は、偉そうに人をあしらっていた。
本当はもう、そういう時代ではないのに。
北海道は秋晴れです。
0コメント